八幡平で初滑り(その2)
2012-11-30
午前中はうす雲が広がっていましたが、昼ごろ紺碧の空が現れ、霧氷を引き立ててくれました。
霧氷が映えるのは、天候回復直後です。もう少したてば、日射で温められ、瞬く間に落ちてしまいます。スキーにやってきたのに、撮影タイムになってしまいました。(2012年11月25日撮影)

雲に隠れていた岩手山も、冬の装いを見せ始めます。いちめんの霧氷原のかなたに堂々と、「俺はここにいるんだぞ!」といわんばかりの存在感です。(2012年11月25日撮影)

午後の半逆光を受けて、アオモリトドマツの陰影が美しい。ゲレンデ・スキーもいいですが、静かな森の中で自然と同化する山スキーこそ、遊びの王道です。(2012年11月25日撮影)

前山山頂からの滑降です。滑る瞬間は、すっかりカメラのことを忘れて斜面に飛び込み、滑る様子を撮影しておけばよかったと後悔してもあとのまつり!(2012年11月25日撮影)
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八幡平で初滑り(その1)
2012-11-29
冬型の気圧配置が何度か現れ、岩手県の高山帯にかなり雪がたまりました。そこで初滑りです。
八幡平アスピーテラインを登ります。旧八幡平スキー場から歩くこと2時間半。前山周辺は笹もかなり埋まって、なんとか滑れそうです。先を急ぐのは、同行のHさんです。(2012年11月25日撮影)

途中、源太岩では夜来吹きつけた雪で、まるで粉砂糖をふりかけたようなオブジェが出現!最近写真にハマっているHさんも、さかんにシャッターを切っておられました。(2012年11月25日撮影)

その反対方向には、畚(もっこ)岳(1578m)がようやく雪雲の中から姿を見せました。前景の黒い森(アオモリトドマツ)から白い山頂へのグラデーションに感動です。(2012年11月25日撮影)

滑りたい一心で、足取りも軽いHさんに遅れをとりました。早く追いつかないと!茶臼岳はとがったピークで、山スキーヤーのシンボル的存在。畚岳と同標高です。(2012年11月25日撮影)
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小雨降る径
2012-11-27
冷たい雨が降っています。秋と冬のはざまの中途半端な時期。そこで思いついた場所は・・・。
岩手県平泉町の中尊寺金色堂です。世界遺産に登録後、観光客が押し寄せ、敬遠していました。この時期、この天候なら大丈夫かな、と静かな雰囲気を期待しましたが・・・。(2012年11月6日撮影)

前の写真の1分後にこの様子。金色堂めあての観光客の列が途切れません。平泉は奥州藤原氏が京都を模して造ったそうですが、今やまさに京都なみの観光スポットに。(2012年11月6日撮影)

結局、その列に並ばず、近くの毛越寺(もうつうじ)に移動しました。こちらは平安時代の建造物の礎石などが残る史跡ですが、庭園も素晴らしい。一見の価値ありです。(2012年11月6日撮影)

北上川の対岸、一関市東山町へ。猊鼻渓(げいびけい)で舟下りです。霧雨が砂鉄川(さてつがわ)の谷間にただよい、水墨画のような世界。船頭さんの舟歌がこだまします。(2012年11月6日撮影)
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雲間にあらわる岩手山
2012-11-25
岩手県八幡平市の七時雨(ななしぐれ)山(1060m)。その山頂から岩手山を眺めます。
上層に雲がたなびき、山腹にもやがかかって、岩手山(2038m)がサンドイッチ状態!盛岡から見る山容とはまるで異なる、もうひとつの岩手山の姿です。(2012年11月5日撮影)
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虹と一本桜
2012-11-23
小岩井農場の寒空に虹が出ました。この時期、光と雲と雨が一瞬のドラマを見せてくれます。
開花期には観光客が往来し、カメラの三脚が並ぶ一本桜も、初冬は閑散としたもの。構図的には虹の弧が逆向きだとよかったのですが、そう都合よくはいかないものです。(2012年11月3日撮影)
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万治の石仏
2012-11-22
信州は下諏訪の町を旅してきました。そこで出会ったのが、なんともユーモラスなこんな仏さまです。
その名も、「万治の石仏」といいます。かの岡本太郎も絶賛し、奈良の大仏よりも、こっちがいい、と言ったとか。首が伸びるという何だか怖いミステリーもあるそうです。(2012年11月18日撮影)
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北上山系の旅(その3)
2012-11-21
そして、いよいよ北上山系南部の旅。標高800メートル前後の低い山(丘)の連続が特徴です。
奥州市水沢区から少し東へたどると、阿原山(782m)があります。高原状の地味な景観ですが、宮沢賢治ゆかりの地。北上川を隔てた奥羽山系の好展望地です。(2012年11月1日撮影)

さらに東へ向かうと、種山ヶ原です。その最高峰は物見山(871m)。賢治の作品にもしばしば登場します。はるかに遠く、右奥に早池峰が見え、賢治を喜ばせたはずです。(2008年11月15日撮影)

さらに東、太平洋岸へ。陸前高田の氷上山(ひかみさん)(875m)山頂から室根山(895m)の遠望です。画面手前、光る矢作川(海から5キロ)まで津波が到達しました。(2008年11月6日撮影)

北上すると、釜石市と大船渡市の境にある五葉山(1341m)で、三陸沿岸の最高峰。その登山口の一つである楢ノ木平からは、北上山系が海に落ちこむのがわかります。(2009年11月15日撮影)

北上山系は、なだらかな山の連続ですが、釜石の後背地にある愛染(あいぜん)山や片羽山だけは例外。この尖峰は、双耳峰である片羽山の雌岳(1291m)です。(2005年11月3日撮影)
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北上山系の旅(その2)
2012-11-19
前回は北上山系北部をご紹介しましたが、今回はこの山系の中部を旅してみましょう。
北上山系の最高峰である早池峰(1917m)。その東麓のタイマグラでの撮影です。自然林(広葉樹)と人工林(針葉樹)の混交が特徴で、晩秋のカラマツの黄葉は最高です。(2012年11月1日撮影)

「峠見ゆ十一月のむなしさに」(細見綾子)。一句に誘われ、花巻市古田(ふった)峠から冠雪の早池峰を眺めます。カラマツと冠雪の山は、歌人、島木赤彦も好みました。(2012年11月11日撮影)

「からまつはさびしかりけり。」(北原白秋)。文学的連想に富むカラマツ。北国の弱々しい斜光線を精一杯受けとめる姿は、輝くほどになぜか寂寥感を誘います。(2012年11月11日撮影)

私にとって、11月はもっとも被写体探しが楽しい季節です。風景が抽象化するからです。早池峰北麓の区界(くざかい)高原で、たそがれ時に何とはなしに撮影した1枚。(2012年11月1日撮影)

農家では畑の作物の収穫が終わり、土色が目立つようになると、やがてその上に白いものが降り立って消え、今度は積もって残り、1年の半分は雪に閉ざされます。(2012年11月1日撮影)
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北上山系の旅(その1)
2012-11-16
しぐれ模様の奥羽山系を後にして、秋のなごりの北上山系を旅してみましょう。
北海道につぐ広大な面積の岩手県。その大部分が、北上川と太平洋に挟まれた北上山系なのです。岩手町と葛巻町(くずまきまち)の境にある大坊峠の農村風景です。(2012年11月4日撮影)

山がちの地形を開墾し入植した先祖の苦労がしのばれます。カラマツを植林し、牧草地をつくり、放牧するのです。林業と畜産業のおりなす牧歌的風景こそ、北上山系の魅力。(2012年11月4日撮影)

ハサにかけておいたお米を取り入れます。すっかり日が短くなって、貴重な小春日和の一日。時を惜しみながらの農作業ですが、一年の苦労が報われる満ち足りた時間。(2012年10月27日撮影)

葛巻町からさらに東進すると、平庭高原です。日本でも有数の白樺林で、春の新緑から初夏の緑陰の季節もなかなかですが、紅葉の季節こそ広葉樹の森ならではのもの。(2012年10月27日撮影)

南進すると、魅力的な袖山(そでやま)高原です。その途中で見つけた紅葉ですが、何の葉かおわかりですか?じつは、これが当地特産の山ぶどう。熊の大好物です。(2012年10月27日撮影)
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しぐれ模様
2012-11-14
岩手では、冷たい雨の降る日が多くなってきました。周辺の峠では、雪へと変わることでしょう。
滝沢村の春子谷地(はるこやち)。岩手山を間近に仰ぐ絶景地ですが、しぐれ模様にお山も姿を隠します。晩秋のさびしき原に白い肌を浮き立たせるは、我呼んで「一本樺」。(2012年11月3日撮影)

鉛色の雲がたれこめ、冷たい風と雨が吹いては止み、止んではまた吹き始めます。この日は、色あいの全く違う雲が、不気味に北上川の上空を流れてゆきました。(2012年11月1日撮影)

そんな中で、畑ではりんごの収穫が大詰めを迎えています。雨にぬれたリンゴが輝くとき、なんとも明るい気持ちになります。青森だけでなく、岩手のりんごもお忘れなく!(2012年10月27日撮影)
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奥羽山脈の山懐で
2012-11-12
東北地方の脊梁をなす奥羽山脈、牛形山の山麓で見つけた、今秋いよいよ最後の森の輝きです。
赤、黄、緑の3色が重なり合ってタペストリー(織物)のように美しい、文字どおりの錦繍です。それは、色の競演、いや共演、いやむしろ饗宴ではないでしょうか。(2012年10月22日撮影)

ブナの黄葉です。透過光を受けて輝く姿を支えるのが黒い幹の重厚感。三脚を用いて、広角レンズを空に向け、寝転んで不自然な恰好で撮影するので、体が痛くなります。(2012年10月22日撮影)
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森の中で(その3)
2012-11-08
紅葉(あるいは黄葉)といえば、赤や黄色のイメージですが、こんな色も仲間に入れてあげたい・・・。
茶色い落ち葉は、紅葉を終えた残骸でしょうか?いいえ、それは木々の葉の命のはての深い輝き。岩手県は奥羽山系、夏油温泉から登る牛形山の山麓です。(2012年10月22日撮影)
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森の中で(その2)
2012-11-07
木枯らしの吹く山頂から山麓の森へ下ってくると、ホッとするような風景に出会います。
黒い樹幹に小さな命が輝きます。日暮れがせまるというのに、こんな被写体を見ると、ますます下山が遅れます。岩手県の夏油温泉と丸子峠を結ぶ登山道での撮影です。(2012年10月22日撮影)
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森の中で(その1)
2012-11-06
晩秋になり、山頂、山腹の紅葉も終わると、いよいよ森を歩く季節がやってきます。
秋田県は鳥海山麓の森にある、元滝伏流水です。滝のように見えますが、鳥海山に降った雨水が地下に浸透し、長い年月をかけて山麓に現れる湧水です。(2012年10月21日撮影)
カテゴリ :日本の旅
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冬の足音
2012-11-02
夏が長引き、秋は足早に去り、そして冷たい風が日本海を渡ってきました。冬の予感です。
山形県鶴岡市加茂港の夕景です。鉛色の雲が空いちめんを覆っていましたが、夕刻になって、薄くなった雲の切れ間から、太陽が力弱く顔をのぞかせました。(2012年10月21日撮影)
カテゴリ :東北の旅
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